こんにちは。
バリ島在住たいわ士、古瀬郁江です。
困り果てているママを救うイヤイヤ期の話。
前回の続きです。
まずはおさらいから。
イヤイヤ期の子どもの本音は、
「自分で考え、自分で決めて、自分でやりたい」
それまでの、
「ママに守られながらいろんなことにチャレンジする」
というところから抜け出して、
「ママは黙ってて!私がやるの!」
という想いが強くなる時期なんです。
子どものイヤイヤは当たり前にあるのです。
困るのはそれがこじれて収集つかなくなること。
こじらせないために大切な3か条。
1:口を出さない
2:成功方法を提示しない
3:大人の都合はどうしてもの時だけ
今日はそれぞれを詳しく説明していきましょう。
その1:口を出さない
「そうじゃないよ」「こうだよ」という指摘はもちろんのこと、
「すごいね!」「さすが!」「上手!」などの褒め言葉も、
頑張っている最中は厳禁です。
子どもは今、自分の感覚に集中しています。
周りはそこを邪魔してはいけません。
ただじーっと集中してる様子を見ていましょう。
そしてやり遂げた時、子どもの表情が変わった瞬間に、
「やったね!すごいよ!」と一緒に喜ぶのがポイントです。
大事なのは、子どもの熱量よりもあなたの熱量が上回らないこと。
子どもは喜びでさえも「自分のペースで」満喫したいのです。
その2:失敗して泣いてもすぐに成功方法を提示しない
チャレンジしたことがうまくいかなくてイヤイヤが発動すると、
大人は「失敗してイライラしてるんだな」と勘違いしがちです。
しかし彼らは「成功すること」が最重要ではなく、
あくまで「自分で考え、自分で決めて、自分でやる(そして成功したい)」なのです。
失敗して悔しいを今、体で感じているだけなのです。
もしも手伝って欲しくなったら「やって!」と主張してきます。
その時に初めて親は手が出せるのです。
でもここでも注意が必要。
どこまでの手助けが必要なのかは子どもが決めます。
いきなり全部やってしまってはさらにヒートアップすることもあります。
大事なのは「自分で考え、自分で決め、自分でやる」なのです。
その3:大人の都合はどうしてもの時だけ
・もう直ぐ出かけるから時間がない
・公共の場所で大声出されちゃ困る
・お友達と一緒の時で空気が悪くなる
いろんな理由で全ての要求を受け入れられないことがあります。
けれど、もう一度その理由を考えてみてください。
「本当にどうにもならないこと?」と。
本当に約束の時間に遅れてはいけないの?
遅れますと一報入れたらどうにかならない?
通路の真ん中で座ってたら本当に邪魔?みんな避けてくれない?
ダメだと思ってること、自分の思い込みじゃない?
きっとダメだと思っていることはほとんどが、
「母親である私が周りからどう見られるか」を気にしてること、
もしくは「自分の予定を狂わされることが嫌」なのが原因です。
はっきり言ってあなたのことなんて何とも思われてませんし、
そもそも他人はあなたのこと気にしていません。
そして自分に合わせてコントロールしようとすればするほど、
多くの時間を奪われるということを知りましょう。
他人に迷惑をかけると思うことも、
勇気を持ってお願いしてみると意外に迷惑と思われていないことも多いものです。
最後に。
子どもが困っている時、大泣きしてる時、
どうにかして解決してあげようという心理が働きます。
けれど、その問題は誰の問題なのか?と今一度考えてみてください。
どんなに小さくてもその問題は彼らのもので、ママのものじゃない。
この一線こそが大切です。
線を引いた上で救いの手を出す。
この「在り方」がすべてのベースなのです。