前回の続きです。
悩むことで私たちが恩恵を受けていること。
その1:問題があることでそれを解決する私という存在を作る
問題がなくなったら私がいる意味がなくなってしまうという恐怖。
誰かを助けることで自分が存在する必要があると確認してる。
自己評価が低すぎて、自分の存在価値を肩書き(仕事、母親業も含め)に見出している→だから問題を常に作って肩書きを存在し続ける。
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肩書きを持ち続けてきた人にとっては、
肩書きがなくなるのって恐怖以外の何物でもないわけですよ。
肩書き=技術や知識、経験などの自分の価値を高めてくれるもの
ってことになってるんでね。
だから母親という肩書きを手に入れて、
もう二度と手放すまいと悩みを作り続ける。
いつも病気がちで病院通いが続くとか、
いつも見守ってフォローしないといけないような内弁慶の子とか、
トラブルを起こさないように注意してなきゃいけない子とかね。
(片付けても、片付けても、、、)
その2:常に成長し続ける私は素晴らしい存在だと確認してる
課題を見つけクリアすることこそが素晴らしいという思い込み。
問題を解決できる自分は優れているという優越感を感じ続けたい→それが無くなると自分の価値が消えると信じてる。
苦しいけれど頑張る自分に同情してくれる人を見つけて自己価値を確認する。
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「現状に甘んじることなく、常にさらなる上を目指す。
問題意識がなくボーッとしてるのはけしからん!!!」
と家庭でも学校教育でも育てられてきた私たちには、
悩みを作って繰り返すってパターンは多いはずです。
だってね、ボーッとしてたらダメだもん。
今の幸せにあぐらかいてたら、そのうち地獄に落ちる設定だもん。
常に上を目指して努力、向上心がないのは人間失格っていう設定だもん。
そりゃ悩みも問題もなかったら不安だよね。
頑張ろうが頑張らなかろうが、あなたは何も変わらないのにね。
(能天気野郎は存在しちゃダメ設定)
その3:過去の苦労を意味のあるものにしたい
苦労の先に幸せがあると信じてきた自分を裏切りたくない。
悩みがなくても幸せになれるという現実を受け入れてしまったら、過去の幸せになろうと問題に向き合い続けて苦しんだ自分の存在価値がなくなるから。
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本当はもうこんな生き方終わりにしたいのに、
過去の努力や苦しみをなかったことにするのが嫌。
もったいない。えぇ、もったいないんですよ。
文字通り「無駄な努力」にしたくない。
この苦労のループを終わりにしようとすると、
過去の自分が「私を消さないでー!」「私ここにいるのよー!」って、
まるで死刑判決されたかのような悲鳴をあげます。
過去の自分が元々存在しなかったとされるのが怖くて必死に抵抗するんです。
どうしてそこまで必死に抵抗するんでしょうね。
それにはちゃんと理由がありますよ。
それは、
努力してる間も実は存在を否定され続けてきたから。
結局悩んで努力してる時って、
「今現在の自分では至らないところがあるので、
色んな課題を乗り越えて理想通りの自分になる」
という目標が存在します。
なので、
今の私の足りてない姿を否定して、
今の私の存在を一刻も早く消し去ろうとして、
今の私ではなく理想通りの未来の私にだけフォーカスして、
悩みを作り、努力を続けているわけです。
ということは、
「努力している私」は確実に存在するのに、
「努力しなきゃいけない(未熟な)私」を全力で否定してる。
居るとわかっていながら、視界に入らないようにしてるんですよ!
そんなんで「過去の努力は意味なかったから終わり」って言われたら、
そりゃストライキ起こしますねw
「私の苦労はいったい何だったのよー!」
「無視され続けて切られるって絶対に許さない!」
「私の苦労をあなたにも一生経験させ続けてやるー!」
「ねぇ、わかってんの!?私の辛さがわかってんの!?」
で、大暴れ。笑
そうしてまた再びいつものパターンに戻るという。
ここから抜け出すヒントは、
過去の自分と仲直りする方法 を見てみてね。
さぁ、あなたがいつも悩みに振り回されているのは、
いったいどのパターンですか?