バリ島には多くの日本人が暮らしています。
リタイアメントで暮らしている年配の方や、
私のように子連れ母子だったり、
こっちで起業をして暮らしている人、
国際結婚などなどいろんなスタイルの方がいらっしゃいます。
中でもバリ在住十何年、という方は、
インドネシア人と結婚した方が多い印象。
きっと日本がバリ島ブームの時にバリを好きになり、
現地の男性と知り合って結婚されたのかな、、、
なんてことをいつも想像しています。
海外で暮らすと日本のものが恋しくなったりしますよね。
私もバリに来るときには、自家製の味噌と梅干しをスーツケースに忍ばせて来ました。
やっぱりお味噌汁を飲むと心が落ち着くし、
体調がすぐれない時は梅干しが一番だなって思います。
しかしですね、ここバリ島では実はいろんな日本食材が手に入るのです!
味噌、醤油、納豆、豆腐、塩麹、こんにゃく、キムチ(は日本食じゃないや、笑)、
甘いものが恋しくなったらたい焼き、おはぎ、大福だって!
これら在住日本人の方々が作って販売しています。
こっちに来てこうやって手に入れることができて、
不便ながらも十分な生活ができていること。
これってとてもとても有り難いことなのだなぁ。
話はちょっと逸れるのですが、最近ウブドに新しいスーパーが出来まして。
そこにスライス肉が売っていてですね、ちょっとした話題になっているのです。
日本に住んでいると、は?と思うことでしょうが、
こちらではスライス肉は手に入れることが難しいんです。
ローカルの行くパサールでは肉丸ごとが横たわり、
希望のキロ数をブツブツと塊で切り落として渡されます。
スーパーだって部位ごとに塊での販売。
ミンチがあるだけでおぉぉ!となる、と言えば大体わかってもらえますでしょうか。
そんな中のスライス肉です!姉さん事件です!
特にこっちで結婚した長く暮らしている方々がね、
とってもとっても喜んで感激しておるわけです。
その姿を見たときに、
あぁ、きっとこうやって昔のバリに嫁いだお嫁さん方は、
遠い祖国を想いながら自分の手で欲しいものを作り、
それをお互いに分け合いながら手を取り合って暮らしてきたんだろうな。
そんな過去があっての今なんだな。
私が「納豆食べたい!」と思ったときに買えるのは、
何もない頃の不自由な時代を生き抜いてきた先輩日本人のお陰なんだな。
と、しみじみと感謝の気持ちが湧き上がってくるわけです。
きっと嫁ぐとなるとこんなこと以上に、
もっともっと大変なことが山のようにあったと思うのですがね。
それらは私には全く想像のつかないことなんですが、
見えなくともそんな過去もすべて積み重なっての今ここ、なんですよね。
あぁ、ありがたい。
当たり前と思ったら大間違い。
今日も生かされています。ありがとう。