息子を見ていて、
そして息子を見ているホストファミリーを見ていて、
「知らないって、楽しいんだ!」
と気がついた。
ホストファミリーは、
私と同世代の娘さんとそのご両親。
一番上の息子さんには子どもがいるけれど、
今はインドネシアを離れて暮らしているのです。
だから、娘さんたちにとって、
ここまで身近に子どもがいる生活というのは、
きっと初めて見るもの、感じるものがあるんだろうなと。
ある日息子が、
庭のプルメリアの花を採るための長い竹の棒を持って、
フラフラしながら歩いていたら、
その姿を見た娘さんが大爆笑していました。
まるで、
「何やってるの!可愛い!可笑しい!」
って、お笑い芸人でも見て笑ってるかのように。
ある時は、急に大きな声を出しながら、
そこにあったカゴをぶん投げて、
その姿を見て大爆笑。
息子を見てると、
何かをやってみて、
そこに反応があって、
それが今まで出会ったことのないことだと、
すごい楽しそう!
大人の私から見れば、
あ〜それやったらこうなるよね、
そのやり方じゃ痛いよ、とか、
あー!それは危ない!とか、
こうした方が驚きも倍増だよ〜とか、
いろいろ思っちゃう。
あぁ、なんて面白くないのか!!!
知らないって楽しいんだな。
知らないって恐怖なんかじゃないんだな。
知らないってわくわくするものなんだよな。
子育てって、
責任重大で自分追い詰めるものじゃなくて、
子どもは何するかわからないからハラハラするものじゃなくて、
間違わないように導いてあげるものじゃなくて、
人生で最高にスリリングな初体験!
だったのかも。
間違ったらダメ。減点。
正解じゃないと認められない。
こんなところに、大きな思い込み。
失敗しちゃいけない。
間違ったら誰かに「先生〜間違ってます!」って指摘される。
正解だったらホッと安心。よかった。
そんな、日本の教育や、日本の子育てで染み付いたものを、
まざまさと自分の中に見た。
だから、いっぱい子育てについて学んだんだ。
いろんな人のところに行って、
いろんな話を聞いて、
間違わない、正解を選び続けられる自分であるように。
間違ってもいい。
わからなくてもいい。
正解じゃなくてもいい。
知らないことは面白い。
新たに知ることは楽しい。
答えを探し、
答え合わせをして、
自分が間違っていない安心探しじゃなくて。
知らないままで良くて、
出来ない自分で良くて、
たまに間違える自分でも大丈夫。
初めて出会う何かにわくわくし、
初めて出会う何かにドキドキし、
知らない私を楽しめる自分でいよう。