浄化の島とも言われるバリ島は、
ここにいるだけで余計なものがどんどん削ぎ落とされていく。
移住だけではない。
海外旅行でもそうだけれど、
異国の地でいつもと違う空間に身を置くと、
人というのはルーティーンに抑え込まれていた「何か」が目を覚ますように思う。
それは、
「私とは何者か」であったり、
「心から望むものとは」であったり、
「人生とは」であったりと様々だ。
私がここで向き合っていたもの。
それは「私の本心」。
夫婦間の問題や、娘との親子関係、お金のこと、仕事のこと、
いろんなことを見つめて行った時に、
全ての問題を解決する絶対的なものを見つけてしまった。
それは2つ。
「頑張るのをやめる」
「嘘をつかない」
***
私はこっちに来てこの2つを徹底的に実践してきた。
頑張ればどうにかできるようなことを、あえてやらない。
やりたくないと思うものを、努力でなんとかするのをやめる。
〜あるべき、〜するべきと言う、自分の本心と真逆の行動を、
頑張って自分に強いるのを徹底的に排除した。
やり始めてすぐには結果は出ない。
むしろ今までの不自然なやり方でバランスが取れていたのだから、
変えた途端に不協和音が奏でられるのは想定内だった。
これが娘とのぶつかり合いでもある。
それでも少しづつ少しづつ変化をしていく。
1日や2日でころっと変わることなどないけれど、
それでも少しづつ変わる。変われると信じられる。
***
自分があるがままになった時。
それは、自然と調和した時とも言える。
木や、草や、花、鳥たちが、自分は何者であるかなど考えてもいないだろう。
私たちも自然の一部なんだ。
そうやって、頑張ることをせず、嘘もつかず、
ただただあるがままに戻った時。
全ては在るべきように整い始めるんだ。
***
頑張らない。
嘘をつかない。
知っていたけど、やっとわかった。
人生はとてもシンプルだ。