手放すっていうワードが、
とっても羨ましく、多くの人が求めるものであるように見える。
手放したい!と思ううちは、まだまだその時ではなくて。
勝手に手放されるものだと私は実感としてある。
だからその時が来るまで、
トコトンこだわり尽くせば良いし、
思いっきりやり尽くしたら良いし、
ドーンと浸って感じ切れば良い。
私で言えば。
長年作り続けてきた洋菓子を辞めて、
材料にこだわったヴィーガンおやつを作り始め、
「最高!美味しい!大好き!」とこころもからだも喜んでいたけれど、
作り始めて5年以上経った今、実はもう全く執着してないのです。
私自身、普通のケーキとヴィーガンケーキが並んでいたら、
迷わずバターもクリームも使った普通のケーキを選ぶし、
2歳の息子にも既に食べさせてます。
けれど全く罪悪感はなし。
何故って?
私がヴィーガンおやつを作り始めたのは、娘のアトピーがあったから。
娘が小さなころは、アレルギー対応の美味しいケーキが作れなかったから。
その想いが根底にあって始めたけれど、
とっくのとうに娘のアレルギーは解除になっていたけれど、
それでも作り続けていたのは、私がやりたかったからであり、
私の心が満足するまで突き詰めたからスッパリと手放された。
だから、娘が普通のケーキが食べられるようになってもこだわっていたし、
息子がまだ2歳なのに普通のケーキを躊躇なく食べさせることが出来る。
「罪悪感」が残るうちは、まだまだこころに残っている。
だからお腹いっぱいになるまでやり尽くそう。
良いとか悪いとか、そんなもの無い。
それぞれ必要な事だから、
安心してこだわって。
安心してそこに浸りきって。
お金がなくて不安なら、とことん不安になればいい。
こどもに向き合えないのが嫌なら、出来ない自分にとことん絶望すればいい。
アイツが嫌いなら、思いっきり嫌えばいい。
そこに罪悪感をのせるからこじれるんだ。
感情に良いも悪いも無いのだから。感じるのは自由。
それくらいの自由を許可せずに、他にどんな自由があるっていうのか。