親の投影ごっこ

夫婦間の悩み事でよくあるのが、

「夫がいつまでも(私の想うレベルの)父親の自覚を持ってくれない」

「まるででっかい長男のよう!」

なんて事をよく耳にします。

我が家も例外ではなく、

「父親8年やってて、これかよ!!!」と怒りが湧き上がることもしばしば。。。

終いには「私はあんたの母親じゃない!!!」と捨てゼリフを言い放ったこともあります。

男の人というのは、お母さんに認めてもらいたくて、

「男の子なんだから泣かない」ように、

「男の子なんだからしっかり」して、

間違えないよう、怒らせないよう、悲しませないよう、成長していきます。

そうして思春期に入り、トコトン母親を毛嫌いし、

今まで出来なかった「わざと迷惑を掛けること」をやり尽くして、

母親の呪縛から解放され、初めて女性を愛し守れるようになるのではないかと思うのです。

それは女の人もまったく一緒で、

幼いころは大好きなお父さんに、

いつも遊んでもらうため、

いつも助けてもらうため、

いつも願いを叶えてもらうため、

お父さんから愛され続けるために、過ごしています。

そうして思春期に入り、そんな父親を心の底から拒否をして、

嫌って嫌って、わざと傷付けることをして、怒らせることをして、

それでも自分を見捨てず愛されることを確認して初めて、

男の人に愛される覚悟が出来上がるのではないかと。

私は3歳で母を、9歳で父を亡くしています。

思春期に入る前でしたから、父親を嫌う事なく今まで生きてきました。

そうして、実は今「それを夫にしている」と気が付きました。

つまり、夫に私の父を投影して、

勝手にイライラしたり、勝手に傷ついたりしているのです。

あの時こうしてくれなかった怒り、

あの時こう言われて傷ついた悲しみ、

あの時こうして欲しかった叫び、

それを夫の行動と重ね合せて、

父親への言葉を夫に向けてぶつけている。

どうして私はこんなに夫に対して不満ばかりなのか、

結婚した時はあんなに好きだったのに、

時が流れ、子どもが増えただけで、

なぜ愛情を感じる事が出来ないのだろう。

そうやって自分自身を責めていたのです。

責めながら、夫が心底嫌いになったわけではないことも、

愛情があることも、昔のように戻りたい事も薄々気がついてました。

なのに口から出るのは文句ばかり。

正直、自分で自分の事がわからなかったのです。

けれどこの事に気が付き、そして受け入れた時、

一番に湧き上がってきたのは夫への感謝でした。

そして、嫌いになったんじゃなかった!という安心感。

夫はある意味「流れ弾」を訳も分からず受け続けているわけで。。。

心の広い人だとは想っていましたが、

8年間ただ黙ってそんな嫁を受け入れ続けてくれているという事実に、

感謝以外の何もない。。。そう感じました。

こうなったら、私はトコトン夫に父親を投影させてもらって、

あの時出来なかった思春期の反抗をやり尽くそう!と決めました。

この山の向こうに、私の望むしあわせな日々があると感じるから。

そしてきっと、夫も私にお母さんを投影しているからこそ、

長い間文句も言わずに我慢し続けて来たのではないかと思うのです。

(彼の家庭環境も複雑でしたので)

前は夫の言動行動が、私にお母さんを投影しているように感じて、

とても嫌だったし、いい迷惑!と腹を立てていたのですが、

トコトン投影したらいい!母親の呪縛から解き放たれる大切なプロセスだ!

と思えるようになりました。

もちろん自立する為ですから、夫の望む母親像でいるつもりは全くありませんけど。

子育ての中で自分の育ちなおしをすることはあるのですが、

夫婦間でも育ちなおしがあるのですね。

投影ごっこ、波に飲み込まれるのではなく、波に乗って乗り越えます☆

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