「子どもの心が育つにはこんな事をした方が良い」
「子どものためにこんな事はしちゃいけない」
こうあるべき、や、してはいけない、に囚われてママが肩に力が入ってると、
子どもってしっかりとキャッチして色んな形でメッセージを飛ばしてきます。
泣き虫で人見知りでママから全然離れないだとか、
人の話を聴かず、好奇心旺盛で意識が外に向きっぱなしとか、
嫌な事があるとすぐに癇癪起して手のつけようが無くなるとか。
他にもきっと色んな形での表現があるだろうと思いますが、
簡単に言えば「大人にとって面倒くさい感じ」です。
今でこそ子どもの面倒くさい感じをゲラゲラ笑っていられる私ですが、
その昔はまさに正しい子育て目指していました。
理想の子育てをしようと努力していました。
ママは現在進行形で頑張ってるので、
目の前の問題(と感じること)をまたまた頑張って何とかしようとしちゃう。
けれど、何とかならないのが子育てというもの。
それは子どもからの大きなプレゼント。
【諦める】という大きな修行でもあるわけです。
それまで仕事や人間関係の中で、
困ったことや大変な事に直面した時、
逃げずに真正面から向き合って「何とか」してきた頑張り屋さんのあなた。
そんなあなたの心は、
大きなゴム風船のように苦労も辛さも悲しみまでも受け入れる器があります。
そうやって、世のため人のために努力してきたあなたに、
人生最大級の無理難題を突き付けるツワモノが現れました。
そう、目の前にいる可愛い可愛いわが子です。
愛すべきツワモノは、あなたのゴム風船の容量をはるかに超えるミッションを与えます。
今までの経験から努力と根性で乗り越えようとして、
ゴム風船は限界ギリギリまで膨らみます。
しかも「現場とプライベート」が同じである子育ては、
風船の圧を抜く「息抜き」が極めて困難。
そんな悪条件の中でも、頑張って、頑張って、もっともっと頑張って、
時に怒鳴って、時に幼い子に手を挙げ、寝顔を見て涙を流し、
もうこれ以上は無理、これが限界、、、そうやって「諦めた」時、
「良い子育て」「正しい子育て」から【しあわせな子育て】への道が広がっていくのです。
もし今、辛くて、苦しくて、出口の見えないトンネルを歩いているような気がするお母さんがいたら、
きっと誰よりも努力をしてきた頑張り屋さんです。
みんなの笑顔の為に人一倍頑張ってきた心優しい人です。
そんなあなたが、ちょっと頑張らなかったとしても、
あなたの価値は何も変わらないのです。
たとえ子どもに声を荒げて怒ってしまったとしても、
あなたの価値など何も変わらないのです。
栄養を考えたご飯を作れなくても、
手作りのおやつを与えられなくても、
家事をまわすためにテレビに子守りをさせていても、
夜10時を過ぎても子どもを寝かしつける事が出来なかったとしても、
1週間掃除機がかけられなくても、
キッチンに洗っていない食器が山になっていたとしても、
一日中化粧もせず、気付けばパジャマのまま過ごしていても、
朝洗った洗濯物を夜になっても干せないままでも、
あなたの価値は何も変わらない。
どうか、当たり前のように頑張る自分に、
最大級の愛と労いの言葉を掛けてあげて下さい。
あなたが認めてもらいたいのは、
夫でも、友人でも、親でもなく、あなた自身なのです。
「今まで頑張ってくれてどうもありがとう。
こうして今しあわせでいられるのも、
これまであなたが頑張ってくれたからです。」