世の中にはたくさんの夫婦がいて、
そしてその形も夫婦の数だけあります。
オレについてこい!の夫に、3歩下がってついていく妻。
天然タイプの妻を、しょうがないなぁと愛を持って見守る夫。
完全に夫を尻に敷く妻。
・・・などなど。
どれが良いとか悪いとか、そんな話ではないですよ!
夫婦の関係性と、子どもの育ちって関係あるんだろうか?
そんなことを考えていました。
前に見掛けたfamilyが、ものすごく印象的で。
その夫婦は完全にママの方が決定権を握っている風で、
パパはママにはあたまが上がらない感じでした。
2歳くらいの男の子がいて、パパもママも愛情たっぷりに関わっていました。
けれどパパと男の子の2人の時、
興味のある方へと自由に動き回る男の子に、
パパは感情をむき出しにして怒っていたんです。
その姿が、叱るとは掛け離れていてとても印象に残っています。
妻が夫を尻に敷いている場合、
普段夫が妻の顔色を伺う、そのままの自分を表現できないと、
抑圧された感情がふとした時に自分よりも弱い者へと向けて現れるのかもしれないと思いました。
尻に敷いていても、
妻が夫を見下しているのではなく、もっと大きな愛で受け入れている、
夫もその愛を感じて、自分の弱さを受け入れてる、
そんな関係もありますね。
他にも、
「亭主関白の夫」の場合、
「オレについてこい!」というのが、
プライドを傷つけられた過去から目を背けるためのものなのか、
はたまた男性性からくるものなのかで大きく違います。
「夫に対し意見を言えない妻」も、
この人には下手なことを言ったら面倒な事になるからなのか、
はたまた男性として尊敬し委ねているからなのかで異なります。
つまり夫婦の形は関係なく、
「夫婦のどちらか、もしくは両方がそのままの自分を表現できない抑圧感を抱えている」ということ。
ネジとネジ穴がぴったり合っているような夫婦関係の場合、
その子どもというのは実にノビノビしているなぁ!と感じます。
子どもらしく自由でいて、ここぞという場では大人の言うことを聴く耳もある。
反対にどちらかが無理をしてバランスを保っている場合、
子どもは片親にベッタリか、大事なところで言うことを聴かないことが多いなぁと、
色んな親子を見ていて個人的に感じています。
「夫婦は仲がいい方がいい」
「夫婦喧嘩は子どもに見せない」
「大事な時はパパが叱る」
など、子育ての正解みたいな情報が溢れていますけれど、
すごく曖昧だったり、断片的だと思うんです。
だって、夫婦なんて100組いれば100通りの形があるわけで、
喧嘩がコミュニケーションだっていう人もいるだろうし、
ママが大事な時に叱る係だって何も問題ないわけで。
パパを無理して立てていても良い事ないと思うんですよね。
私が思う夫婦と子育ての関係は、
「夫婦がお互いにそのままでバランスのとれた状態でいること」
ではないかな?と、そんな風に感じています。
さて、皆さんはどう思いますか?